ファクタリングを利用する6つのメリット
〜健全経営のためのファクタリング活用〜

ファクタリングを利用する6つのメリット 健全経営のためのファクタリング活用

これまでのコラムでもファクタリングのメリットについていくつかご紹介してきました。今回は、そのメリットについて改めてお伝えしていきます。

 

メリット1 「スピーディーに資金調達できる」

一番のメリットといえば、すぐに資金調達できることでしょう。会社経営をしていると、急ぎの支払いが発生するなど、早急に資金調達しなければならない場面が出てくることがあります。

資金調達と聞いて真っ先に思い浮かぶのは銀行融資だと思いますが、銀行融資の審査には最短でも3週間程度要するため、すぐに資金が必要な場合には適しません。

ビジネスローンも資金調達の方法としてよく利用されますが、銀行融資ほどではないにしても、1週間程度は時間がかかるとされています。

一方ファクタリングは、最短1日で資金調達が可能です。売掛金という資産はあるけれど、入金までの期間が長い、入金期日前に資金が必要などという場合でもすぐに現金化できるのは大きなメリットと言えるでしょう。早期の資金調達は、経営の安定にも役立ちます。

 

メリット2 「借入れではない」

銀行融資やビジネスローンはあくまで「借入れ」、つまり現金を“貸して”もらって資金調達をします。貸してもらうのですから、当然返済義務が発生します。お金を貸す側も信用情報などを厳しく審査することで、返済不能に陥る危険はないか判断をしなければなりません。メリット1で説明した「審査に時間がかかる」というのは、こうした信用情報などを厳しく審査する必要があるからです。

一方、債権を買い取ってもらう「売買契約」であるファクタリングは、売掛金さえあれば、銀行融資などと違って信用情報などを厳しく審査されることはありません。ファクタリングにも与信調査とよばれる審査(信用調査)はありますが、これは申し込んだ会社に対して行われるのではなく、売掛先に対して行われます。ですから、銀行融資の審査には通らなかった、税金を滞納してしまっているというような会社でも、ファクタリングの利用に影響が及ぶことはないのです。

そういう意味では、大企業の下請けをしている中小・零細企業にとって、売掛先の信用情報のみで資金調達できるファクタリングは、有効な手立てと言えるでしょう。

 

メリット3 「保証人・担保が必要ない」

銀行融資などと違って保証人・担保が必要ないという点も、大きなメリットです。創業したてや、中小・零細企業は特に、担保になるような不動産を保有していないケースも少なくないでしょう。また、借金の連帯責任をお願いするというのも、なかなかハードルが高い行為です。

そういった場合でも、売掛金という資産を譲渡・売却するファクタリングという仕組みなら、すぐに資金化ができます。

不動産を保有していなかったり保証人のあてがなくても、売掛金さえあれば資金調達ができる点は、体力のない中小・零細企業にとって大きなメリットです。

 

メリット4 「キャッシュフロー改善と企業価値向上」

繰り返しとなりますが、ファクタリングは融資のようにお金を「借りる」わけではありません。ここが大きなポイントで、借金ではないから会計仕訳上「負債」にはならず、自己資本比率という信用情報に影響を及ぼさないのです。

また前回のコラムでもご紹介しましたが、ファクタリングの活用でバランスシート(貸借対照表)が縮小されます。バランスシートが縮小されると、経営効率がよいと判断され、結果的に企業信用度が高まるのです。

ビジネスを続けるためには「信用が大事」というのは、経営者なら誰しも実感していることと思います。その信用の裏付けとも言える自己資本比率に影響を及ぼさず、バランスシートをスリム化できる点は、長い目で見て、大きなメリットです。

またファクタリングは、融資のように金利はつきませんが、そのかわりに手数料がかかります。この手数料を支払い期日に一括で支払うわけですが、金利を分割で長く払い続けるより、キャッシュフローが改善される場合があることも見逃せません。

負債にはならず、今手元にある現金がはっきりと見えてくるファクタリングは、上手に活用すれば、企業価値の向上にも一役買うのです。

 

メリット5 「回収不能になっても負担がかからない」

ファクタリング契約の多くは、償還請求権がありません。償還請求権とは、支払い義務者から支払われなかった場合に、直接代償の返還を請求できる権利のことです。この償還請求権がないことは、つまり、ファクタリング会社が売掛先企業の倒産リスクも含めて売掛金を買い取るということになります。万が一、売掛先企業が倒産して債権回収が不能になってしまっても、ファクタリングを申し込んだ会社には負担がかかりません。

この償還請求権が適応されない契約をファクタリング業界では「ノンリコース」と言います。売掛先の倒産リスクを回避できる点は、ファクタリングの大きなメリットです。

 

メリット6 「売掛先に知られずに資金調達ができる」

「ファクタリングによって売掛債権を売却することで、資金繰りの厳しさを売掛先に知られてしまうのでは」と心配される経営者も中にはいらっしゃいますが、2社間ファクタリングでの契約であれば、売掛先企業に知られずに資金調達をすることが可能です。

もともとファクタリングといえば、ファクタリングを利用する会社、売掛先企業、ファクタリング会社の3社間で行われるのが一般的でした。3社間ファクタリングの場合は、売掛先企業への通知と承諾が必要となるため、信用低下という懸念がつきまといます。

そこで最近増えてきた2社間のファクタリングであれば、その心配をすることなく資金調達ができる、というのが大きなメリットと言えるでしょう。

 

ファクタリングのメリットをうまく使うために

今回はファクタリングを活用する6つのメリットをご紹介しました。このメリットを最大限活かすには、よりよいタイミングでファクタリングを利用する必要があります。

そこで次回は、ファクタリングを利用するべきタイミングについて解説したいと思います。

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